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8年間が詰まった手 [ピアノレッスン]





8年間、一緒にピアノ勉強してきた高校生女の子。お別れの日が来ました。


決して早いスタートではなかったけれど、どんどん上達する姿に、私のほうが楽しかった。

学校の伴奏者として活躍する姿が、自分のように嬉しかった。



できる子は何でもこなせる、それを結果で示してくれる子でした。



最後のレッスン、「旅立ちの日に」を弾く姿と、初めてレッスンに来た、幼いあの日が重なります。



別れ際に固い握手。自分の手を見ながら、


「この手には8年間が詰まっているね」



きっとどこかで、また彼女のピアノを聴けることを願い、笑顔の別れに、感謝の気持ちを込めました。








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「知って得するエディション講座」 [書評]




私はドイツ留学中に、シューベルトの「冬の旅」を、伴奏者としてテノールの方と一緒に勉強したことがあります。


その時に師事していたドイツ人の老先生が、

ファクシミリがあるから自宅に見に来なさい」

とおっしゃっていたので、テノールの方に便乗して行きました。


その時に見たファクシミリ(自筆を写真製版して再現したもの)は、本当に感動的でした。

まさに、シューベルトの生きた時代に戻ったような、彼の世界観を垣間見たような、そんな興奮がありました。



また、ピアノの先生であれば、生徒さんからこんなことを言われたことがあるでしょう。


 「なぜ同じ曲なのに、いろんな楽譜(版)があるのですか?」


この疑問は、私も小さい頃から抱いていました。

今でこそ理解できますが、ここに至るまでは、いろいろと自分なりに思考を巡らせたものです。



エディションの問題に関しては、音楽をする者にとっては切っても切り離せないもの。


こちらの、「知って得するエディション講座  吉成順・著」では、楽譜を選ぶ時、音楽を創り上げる際に大切な「エディション(版)」について、詳細な研究をもとに書かれています。


この書籍は「月刊ムジカノーヴァ」の2009年4月号~2010年3月号までの連載を一冊にまとめたものです。


「エディションとは何か?」から始まり、具体的な作品を取り上げながら、様々な版や作曲者の意図を解説しています。


「モーツァルト ピアノソナタK.310」
「バッハ インヴェンション第1番、平均律第1巻1番」
「ベートーヴェン エリーゼのために、熱情」
「シューベルト 即興曲Op.142 第2曲」
「メンデルスゾーン 無言歌」
「シューマン 楽しき農夫(こどもの情景)」
「ショパン ノクターンOp.9-2、エチュードOp.10-3、プレリュードOp.28-15」
「リスト 愛の夢第3番」
「ブラームス ハンガリー舞曲第5番」
「ムソルグスキー 展覧会の絵」
「チャイコフスキー 四季」
「ドビュッシー 子どもの領分」
「ラヴェル 夜のガスパールよりオンディーヌ」


こうした作品が、様々なエディションの事例をもとに、譜例も豊富に解説されています。


この本でも紹介されていますが、以下のサイトで、自筆を閲覧することができます。

●モーガン・ライブラリー(ニューヨーク)


自筆譜を、これだけ詳細に見れるのは、さすがネットの時代、という感じです。

作曲者の息遣いや興奮まで伝わってくるようで、見ていて飽きることがありません。



著者の吉成先生もおっしゃっていますが、

「私たちにできることは、なるべくたくさんの情報を集め、それを元にして自分で判断することなのです」(あとがきより)


これは、版を選ぶ際、あるいは作曲者の意図を汲み取り、より忠実に音楽を再現するときのポイントだと思います。


私もピアノの学習の際には、とにかく多くの版を集め、比較検討することを、幼い頃から恩師に教わりました。


1曲勉強するのに、5つも6つも違う版の楽譜を眺め、そこに流れる「意図」を汲み取る作業に時間をかけます。


これが、作曲者に近づくことであり、自分の求める音楽に近づくことではないか、と思ったりします。


こうしたことは、大きく言えば、現代の情報収集や情報の精査に関しても同じことが言えるでしょうね。



音楽においては、まさに情報を多角的に読み取り、時には懐疑的に批判的に見つめること。

そこから、自分なりの「結論に最も近いもの」を導き出し表現することが求められます。


そのための「エディション」の問題や考え方は、無くてはならない、必須の知識だと感じます。


久々に強くお勧めできる一冊ですね。





★今日の一冊
「知って得するエディション講座」吉成順・著(音楽之友社・刊)









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縁結びで有名な神社でおみくじを引く [自己啓発]




行きつけのスターバックスでは、もうだいぶ前から、クリスマスソングが流れています。


男性ボーカルの甘いメロディが、ちょっと気の早い、クリスマス気分を味わせてくれます。




先日は、長男が無事に1か月を迎えたので、都内某所の大神宮へお宮参りに。


前日の霧と雨はうそのように晴れ上がり、気持ちの良い朝でした。


祈祷をしてもらいながら、何事もなく元気に育ってきていることに、感謝の気持ちをあらためて感じました。



どうやらここは、縁結びで有名なところのようで、女性の参拝者が多かったですね。


おみくじも、普通のものの他に、「恋おみくじ」などもあったりしました。



私は普通のおみくじをやってみましたが、結果は「小吉」。



「学問 基礎を見直し勉学せよ」


勉強に終わりはない、学ばなくなったら老いるのみ。


そんなことを諭されているようで、新たな気持ちになりました。








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「続・ザッツ・ピアノ・エンターテイメント!」 [書評]




楽譜を見て笑ったことはあまりありませんが、こちらの「続・ザッツ・ピアノ・エンターテイメント!」は、その数少ない曲集のひとつです。


ピアニスターHIROSHIさんが監修、「ピアノでもっと人を笑わせる方法、伝授します」と副題にもあるように、面白いアレンジの曲、パロディー作品が44曲収められています。


タイトルに「続」とあるように、同タイトルの曲集の続編。それだけ反響があったということなのでしょう。



ほぼどの曲も、見開きのページで終わる短い編曲。そのため弾きやすい(取り組みやすい)印象です。



 「かたつむり」と「証城寺のたぬきばやし」を同時弾き

 「モーツアルトのピアノソナタ」が「きよしこの夜」と合体

 「月光ソナタ」がいつのまにか「荒城の月」に

 「ゲゲゲの鬼太郎のシューマン風/ブルグミュラー風の変奏曲」


どうしてこの組み合わせを思いつくのだろう、と思うほど、異質な作品を斬新に組み合わせています。


パロディー曲ばかり並びますが、そのなかでも、「イパネマの春便り」「新・愛情物語」は、オシャレなアレンジを聴かせてくれる作品もあります。




いずれにせよ、弾いて楽しい、聴いて楽しい、そんな一冊ですね。







★今日の一冊
「続・ザッツ・ピアノ・エンターテイメント!」












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プロとは「飽きない」こと [自己啓発]




先日、お世話になっているヘアースタイリストさんと、プロフェショナルとは?という話題になりました。


彼女が言うには、

「プロとは飽きないこと」


毎日同じことを繰り返していれば、たいてい人は飽きが出てくる。

すると、ちょっとした甘えや妥協が出てくる。


たとえば、カラー剤の分量など、大体でもそれなりの色は出る。

けれども、本当にいい色を、お客様が求めている色を出したいと思えば、そこにこだわりは必要。


微細な違いが、結果的に大きな違いとなって現れる。それはお客様の反応で分かる。


だからこそ飽きることなく、どんな小さいことでもこだわりをもち、ベストを尽くす。

それがプロではないかとおっしゃっていました。



私もこれは同感です。


どんなに弾き込んだ曲でも、初めて出会ったときのような、新鮮な気持ちで向き合うこと。

求める音色は何なのか、どこまでも追及すること。


それは、ピアノを弾く上で、やはり大切なことなのではと思います。


だからこそ、芸術に終わりはないのでしょう。










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